まず、進捗の報告は出来てない物、問題のある物だけで良いです。
出来てる物は予定表で分かるから必要無い。
で、その問題がどうすれば解決出来るか、助けがいるなら何が欲しいかだけを話し合おう。
あなたの会社の会議はミスやトラブルの責任追及の場になっていませんか?
Twitterユーザーのがっきー@『七海の623』1巻発売中!さんがゲーム開発会社に努めていたころの話です。
やめやめ!会議のやり方を変えます
ゲーム開発時代の話。
開発の中盤、開発は難航していた。
会議はミスやトラブルの責任の追求が中心に行われ、処刑場になっていた。
ある日、新しいD(ディレクター)が配属された。僕の大好きなゲームを作った人だった。
Dが来て初めての会議。
リーダーはいつもの様にミスした者や遅れた者を探し、追求し、叱った。
Dはそれを見て笑った。
「ずっとこんな事してたの?」
「やめやめ!会議のやり方を変えます」
進捗の報告は出来てない物、問題のある物だけ
「まず、進捗の報告は出来てない物、問題のある物だけで良いです。出来てる物は予定表で分かるから必要無い。で、その問題がどうすれば解決出来るか、助けがいるなら何が欲しいかだけを話し合おう。」
「あと問題の犯人探しをやめます。時間の無駄。解決方法だけでいい。」
その発言にリーダーが「問題の所在をハッキリさせるのは重要だ」と異議を唱えたが、「俺は発売までに解決できるならそれは問題じゃないという認識。解決できなかった時は俺が責任取るから。それでいいだろ?」と言った。
「あとね、皆の前で説教も無し。関係ない人には時間の無駄だし、聞いてる方はたまんないから。後で当事者だけでこっそりやって。」
会議のやり方一つでここまで変わるのか
Dのやり方で会議を始めた途端、驚くほど会議はスムーズになった。
会議時間は半分以下に。社員のストレスは減り、積極性も上がり、スピード、効率が上がった。
皆今まで他人のミスに我関せずだったのが、積極的に助け合うようになった。
会議のやり方一つでここまで変わるのかと衝撃だった。
Dの会議のやり方まとめ
- 進捗は出来てない物、問題点だけを報告。どうすれば出来るか、助けがいるなら何が欲しいかを話し合う。
- 問題の犯人探しをしない。
- 説教は当人だけ呼び出してこっそり。皆の前でやらない。
これだけ。
これだけで劇的に変わったのでオススメ。
あと重要なのは『Dが責任を取る』と言った事。
これによって挑戦、実験が可能になり、意見交換やアイデア出しが活発になったんだよね。
楽しく仕事が出来る社会
Dはアメリカで何年か働いて効率的なやり方を学んだそうな。
ピリピリしていたリーダーも最後はニコニコ仕事してた。
これは11年前の話なんです。少しでもこういうやり方が広まって、楽しく仕事が出来る社会になって欲しい。
今、そのDを検索したら、大手の執行役員部長になられていた。
弱い人の心も分かる人で、みんな好きだったと思う。
会議は最小の人数で
細かく言うと、定例会議のメンバーは必要な者だけで行っていた。
最初はチーム全員で行っていたが、やがて重役とリーダーのみに。必要に応じて会議のメンバーは変わる。
特に話し合う問題がない場合は定例会議は開かれない。
会議は最小の人数で行い、議事録はチーム全員にメールされる。
「当たり前の」割合が少しでも増えれば
本来これが普通なんですよね。
でもその普通すら出来ない所がほとんどなんだと、反応を見て感じました。「こんなの当たり前」1割、「羨ましい」9割といった所でしょうか。
これが当たり前だと言う人は、恵まれているんだな、と。「当たり前の」割合が少しでも増えればいいな、と思います。
少しでも広まって、詰める上司と無駄な会議が無くなれば良いな、と思います。