為替はドル高が続いています。
いつまで続くのか、誰にも分かりません。
基本的には流れに乗って、ドル円ロングの姿勢でいいと思います。
少し下がったら買いたいと考えている人が多そうですが、押し目がほとんどありません。相場の格言通り、「押し目待ちに押し目なし」の状態です。
輸入勢は完全に買い遅れており、需給関係は逼迫しています。輸入勢は、ビジネスでドルが必要なので、どんなにドル高になっていても、どこかのタイミングでドルを買う必要があります。ドル高要因です。
急激なドル高の要因のひとつに、円高ドル安を想定していた投機筋の円ロングポジションが膨らんでいたことが指摘されています。円安ドル高になるにつれて損切りラインに引っかかり、ポジションが次々に解消され、円安ドル高が加速したとのことです。投機筋の円ロングポジションはかなり減っており、ポジション調整によるドル高は起こりにくくなっています。
また、個人投資家の多くはドル高が進み度に、「きっとドル安に戻るはず!」とドル売りで仕掛けていました。円安ドル高が進んでこのポジションが解消されることで、さらに円安ドル高が進むということが繰り返されていました。個人投資家もさすがに懲りたころです。この要因によるドル高も、これ以上は起こりにくくなっています。
ドル高は、日本の輸出企業にはプラスです。しかし、アメリカの輸出企業にはマイナスです。
アメリカは内需が中心のため、日本ほど自国通貨高に敏感ではありませんが、行き過ぎたドル高には牽制が入るかもしれません。
トランプ政権の誰かから、行き過ぎたドル高について発言があると、相場は大きく逆転すると思います。
今の基本ポジションは流れに乗ってドル高円安でいいと思いますが、相場が突然逆転する可能性がある、ということを常に警戒しておく必要があります。