点滅する光を浴びることでアルツハイマー病に治療の可能性

点滅する光を浴びることでアルツハイマー病に治療の可能性

厚労省によると、65歳以上の4人に1人は認知症とその予備軍です。高齢化社会において、認知症は大きな社会問題になっています。

アルツハイマー病は、認知症の60~70%を占めると言われています。

アルツハイマー病の患者数はアメリカだけで500万人、全世界では4680万人にのぼり、医療コストは2030年には2兆ドル(約230兆円)に達する見込みです。

アルツハイマー病は、アミロイドベータというタンパク物質が脳に蓄積することで、脳内のニューロン電気信号が流れにくくなり、記憶障害、認知障害を引き起こすと考えられています。

アミロイドベーダを除去する具体的な方法は確立されていません。

今回、研究者はマウスを使った実験で、マウスに特定の光の点滅を浴びせることで、記憶力を回復することに成功しました。40Hzという特定の周波数の光の点滅を浴びせることで、ミクログリアという免疫システムを担う脳内細胞を活性化し、アミロイドベーダタンパク質が半減しました。

人での臨床実験はまだですが、光の点滅を浴びせる、という人体に悪性強が生まれる可能性が少なく、コストもかからない治療法に、期待が持たれています。

参考