ウェルズ・ファーゴ(WFC)は先日の架空口座に続き、今度は保険販売でも不正が発覚しました。
メキシコ移民など、言葉が不自由な人が口座を開設した際に、無理やり保険に加入させていたそうです。もちろん、加入させられた方はそのこに気が付きません。
数カ月後に口座から勝手にお金が引き落とされているのを知り、多くは解約させることになりますが、その数ヶ月の間の契約は、保険を販売した行員の成績になります。
ウェルズ・ファーゴは架空口座詐欺が発覚した後は株価を下げました。銀行株は最近の金利上昇を受けて上昇しており、ウェルズ・ファーゴもその流れに乗っていましたが、今回の事件は同社にとってマイナスです。
今回の保険商品は、プレジデンシャル(PRU)の生命保険をクロスセルで販売していました。
プレジデンシャルではこの不正に気づいた社員が内部告発したところ、なんと、プレジデンシャルからクビを言い渡せれました。
クビになった社員がプレジデンシャルを訴え、今回の事件は明るみに出ました。
今回の事件はプレジデンシャルにもマイナスです。
一つ不正が発覚した企業は、二つ目、三つ目が隠れているものです。しばらくはメディアや世間のチェックも厳しくなり、それらの不正も発覚しやすくなります。
最近の三菱自動車工業の燃費不正問題もそうでした。
また、業界内の他の企業に飛び火する可能性もあります。
すべては可能性なので、何も起きないかもしれません。
ですが、可能性があるということは、リスクがあるということです。
投資の基本は、以下にリスクを低く抑えられるか、です。
リスクが低くて優良な銘柄は他にたくさんあります。わざわざリスクが高い銘柄を買う必要はありません。