赤ちゃんにも使える肌にやさしい洗濯洗剤・柔軟剤

赤ちゃんにも使える肌にやさしい洗濯洗剤・柔軟剤

Photo on Unsplash by Fé Ngô

こんにちは、洗濯研究家の山中雅です。赤ちゃんや、肌が敏感な人はどのような洗濯洗剤・柔軟剤を使っていますか?赤ちゃんの衣類を洗濯するときは刺激の少ない洗濯洗剤を使いたいところです。今回は、赤ちゃんや、肌が敏感な人でも安心て使える洗濯洗剤・柔軟剤を紹介します。

赤ちゃんの洗濯洗剤を選ぶときの注意点

界面活性剤は気にしなくてOK

「界面活性剤は体に悪い」という意見をよく聞きますが、これは正しくありません。最近の界面活性剤は安全なものが使われており、すすぎできちんと落とすことができます。赤ちゃんの衣類にも安心して使うことができます。界面活性剤については、気にしなくてOKです。それよりも、柔軟剤の着色料や香料の方が赤ちゃんの肌には影響が大きいので、そちらを気にしたほうがいいでしょう。

液性は気にしなくてOK

また、肌と同じ「弱酸性」や「中性」の洗剤を使おう!という記事も見かけますが、これも関係ありません。洗剤はすすぎですべて洗い流すのことができるので、肌に触れることはありません。肌に触れるものではないので、洗剤の液性は関係ないのです。

すすぎはしっかりと

すすぎはしっかりとすることが大切です。これは、界面活性剤や液性に限らず、汚れ、洗浄成分をしっかりと落とすためです。洗濯機で洗濯をする場合、スピードコースやすすぎ1回などは使わず、すすぎ2回の標準コースで洗濯するようにしましょう。

石鹸タイプの洗濯性剤を使おう

最近の界面活性剤は安全なものだけが使われており、そもそも、すすぎできちんと落とすことができるので気にする必要はない、と書きました。とは言っても、赤ちゃんに使うものなので、より安全なものを使いたいところです。そこでおすすめなのは、「石けんタイプ」の洗剤です。石けんは「合成界面活性剤」や「天然界面活性剤」には分類されませんが、実は、界面活性剤の一種です。自然に弱酸性に戻り、分解しやすい性質があるため、肌に優しいのが特徴です。地肌をいたわるシャンプーなどにも使われています。赤ちゃんの衣類には石鹸タイプの洗濯洗剤がおすすめです。

赤ちゃんにおすすめの洗濯洗剤

100%植物生まれで無添加「アラウベビー 洗濯用せっけん」

100%植物生まれで無添加「arau. アラウベビー 洗濯用せっけん」
arau. アラウベビー 洗濯用せっけん

液性 弱アルカリ性
界面活性剤 純石けん分(脂肪酸カリウム)
すすぎ 2回
スピードコース NG
酵素 なし
漂白剤 無添加
蛍光増白剤 無添加

アラウベビー 洗濯用せっけんは合成界面活性剤、蛍光剤、漂白剤、合成香料、着色料、保存料無添加、100%植物生まれの赤ちゃん用洗濯洗剤です。洗濯機はもちろん、手洗いにも使えます。

動物性油脂は一切使わず、ヤシ油とパーム油から生まれた、植物性せっけん成分を使っています。ミルクなどのタンパク汚れに強く、柔軟剤なしでも繊維本来のなめらかさを保ちながら、ふっくらとした仕上がりになります。

液体タイプなので溶け残りの心配がなく、すすぎ残りもありません。赤ちゃんが口に入れるタオルやリネンにも安心して使えます。ラベンダー&スペアミントの天然精油を配合しています。天然ハーブのほのかにやさしい香りで、気持ちまでスッキリ、部屋干しのイヤなニオイも防ぎます。

ミヨシ石鹸「無添加 ベビーの肌着洗いせっけん」

ミヨシ石鹸「無添加 ベビーの肌着洗いせっけん」
無添加 ベビーの肌着洗いせっけん

液性 弱アルカリ性
界面活性剤 純石けん分(脂肪酸カリウム)
すすぎ 2回
スピードコース NG
酵素 なし
漂白剤 無添加
蛍光増白剤 無添加

長年、良質な石けんを作ってきた、「せっけんのミヨシ」が作ったベビー用石けんです。良質な原料にこだわり、「水とせっけん」のみで作られています。防腐剤や着色料、香料などは入っていません。純粋な石けんで作られており、色・匂い・泡立ちが他の石けんとは違います。

松山油脂「M-mark 洗濯用液体せっけん」

M-mark 洗濯用液体せっけん
M-mark 洗濯用液体せっけん

液性 弱アルカリ性
界面活性剤 純石けん分(脂肪酸カリウム)
すすぎ 2回
スピードコース NG
酵素 なし
漂白剤 無添加
蛍光増白剤 無添加

天然植物油を原料にして、昔ながらの釜焚き製法で百時間かけて焚き上げた液体石けんです。冷水でも溶け残ることがないので、冬場の洗濯にも安心して使えます。繊維に浸透して皮脂やタンパク質、泥汚れをすっきりと洗い落とします。石けんならではのふんわりした洗い上がりで、柔軟剤は不要です。合成界面活性剤・蛍光増白剤・リン酸塩・香料・着色料無添加です。

赤ちゃんの肌にもやさしい無添加「さらさ」

赤ちゃんや肌に優しい「さらさ」
さらさ

液性 中性
界面活性剤 ポリオキシエチレンアルキルエーテル、LAS、純せっけん成分(脂肪酸ナトリウム)
すすぎ 1回でOK
スピードコース NG
酵素 酵素入り
漂白剤 無添加
蛍光増白剤 無添加

さらさには「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」、「LAS」という合成界面活性剤が使われています。いずれも安全性の高い界面活性剤なので、赤ちゃんの衣類にも安心して使うことができます。

「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」はイオン性を持たないノニオン系の界面活性剤です。ノニオン系の界面活性剤は皮膚刺激をほとんど持ちません。高い洗浄力を持つので汚れをしっかりと落とすことができますが、泡立ちが良くないので、繊維の隅々まで行き渡りにくいのが特徴です。

「LAS」は陰イオン系の界面活性剤です。LASは「アルキルベンゼンスルホン酸塩」や「アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」とも呼ばれます。泡立ちがよく、繊維の隅々まで洗浄成分を届けることができます。LASは現在、界面活性剤の主流になっています。分解しやすく、環境に優しいのが特徴です。

さらさは蛍光剤・漂白剤・着色料無添加の液体洗剤です。高活性オーガニック酵素入りで、無添加でもしっかりと汚れを落とすことができます。

肌にやさしく、ふんわりとした仕上がりになります。皮膚科医監修のもと、肌テストを行っており、赤ちゃんの衣類にも安心して使えます。肌がカサつく人、敏感肌の人にもおすすめです。

泡切れがよく、すすぎ1回でも使うことができます。

赤ちゃん向け洗濯洗剤の選び方

「赤ちゃんには、とにかく安全なものを。『純石けん分』だけを使った洗濯洗剤を使いたい!」、「とにかく合成界面活性剤が嫌だ!」という人には、アラウ、ミヨシ石鹸、M-markの洗濯洗剤がおすすめです。

それほとの強いこだわりがない人には、洗浄力が高く、使いやすい「さらさ」がおすすめです。合成界面活性剤を使っていますが、いずれも安全性の高い成分だけが使われており、赤ちゃんにも安心して使うことができます。