仮想通貨の手数料についてMaker、Takerという言葉を見かけることがあると思います。
取引所によってはMakerとTakerで手数料が異なります。
たとえば、ZaifはMakerとTakerで手数料が分かれている取引所です。
今回はMakerとTakerの違いについて解説します。
MakerとTakerの違い
仮想通貨取引所では、仮想通貨を買いたい人が「この値段で買いたい!」、売りたい人が「この値段で売りたい」という注文を出し合って、価格が一致すると売買が成立します。
この「買いたい人の注文」と「売りたい人の注文」は「板情報」に並びます。
この板に注文を並べる人をMaker、板の注文を取りに行く人をTakerと呼びます。
Makerとは
Makerとは板に注文を並べることです。
たとえば、板が上の図の状態のときに、「2,023,300円の買い注文」を入れたとします。
一番安く売りたい人の価格が「2,023,440円」なので、「2,023,300円」の買い注文では売買は成立しません。
「2,023,300円」の注文はこの板に買い注文として並びます。
このように、板に新たな注文を並べることをMakerと呼びます。
Makerは板を厚くすること行為です。取引所にとって、板が厚いことは流動性が高いことを意味し、好ましいことです。そのため、Makerの手数料はTakerよりも安く設定されています。
Takerとは
Takerとは板の注文を取りに行くことです。
たとえば、板が上の図の状態のときに、「2,023,440円の買い注文」を入れたとします。
一番安く売りたい人の価格が「2,023,440円」なので、「2,023,440円」の売り注文を取りに行くことになり、売買が成立します。
このように、板の注文を取りに行くことをTakerと呼びます。
Takerは板を薄くする行為です。板が薄いことは流動性が低いことを意味するので、取引所にとっては好ましくありません。そのため、Takerの手数料はMakerよりも高く設定されています。
Makerの方が手数料が安い
Makerは、板に注文を並べるので、板を厚くする行為です。
一方、Takerは板の注文を取りに行くので、板を薄くする行為です。
取引所としては、板が厚い方が流動性が高くなるので好ましいことです。そのため、MakerとTakerの手数料が分かれている場合、Makerの手数料はTakerの手数料に比べて安く設定されています。
余裕があるときにはMakerの注文を入れてじっくりと約定を待つことで、売買手数料を安く抑えることができます。
相場がどんどん上がっているときや、どんどん下がっているときなど、早く約定させたい場合は、多少手数料は高くなりますが、Takerとして板にある注文を取りに行くことで、素早く、確実に注文を約定させることができます。