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健康に良いと言われている「青汁」。
数ある健康食品の中でも今やすっかり人気のアイテムとなりましたね。
最近、この青汁がダイエットに効果があると言われています。体の健康だけなく、美容やダイエット目的で青汁を飲む人が増えているのです。
青汁が健康にいいのは有名ですが、青汁で痩せることが果たして可能なんでしょうか?
どんなふうに飲めばダイエットにいちばん効果があるのでしょうか?
この記事では青汁で痩せるためのコツをご紹介していきたいと思います。
青汁ってそもそも何?
もともと青汁というのは生の緑葉野菜をしぼったもので、一番のメリットは手軽に栄養をとれる点。
一時期CMなどの影響でたいへん人気が出ました。
青汁に使われている主な野菜は、ケール、明日葉 、大麦若葉、桑の葉など。これらの生の緑黄野菜をしぼり、加工処理されたのが青汁です。青汁には、ビタミン、ミネラル、食物繊維などが特に多く含まれ、何種類もの栄養素をバランスよくとれる点において非常に優秀です。
同じ分量の栄養を野菜からとろうとしたら、大量の野菜を食べなければなりませんが、青汁ならたった一杯の中に必要な栄養がぎゅっと凝縮されています。
ただ、ひと昔前の青汁は、健康には良くても決して飲んで美味しいものではありませんでした。いくら体に良くても、こんなにマズいものはとても飲めない…と、途中で挫折してしまった人も多いのではないでしょうか?
でも最近は、栄養価にもすぐれ、飲んでも美味しい青汁がたくさんあります。青汁で本当に痩せることが出来れば、無理なくできるダイエットとして多くのダイエッターたちをサポートしてくれることでしょう。
青汁の持つパワー
青汁には、人が元気に生きていくために大切な栄養素が豊富に含まれています。
すべての栄養がバランスよく足りているというのは、体にとってものすごく重要です。私たちが健康で元気に生きていくためには、体の各組織や器官に正しく機能してもらわなければなりません。そのためには、体に必要な栄養素がすべて満遍なく揃っていることが欠かせないのです。
栄養が足らなくなるとどうなるか
栄養が足りなくなると、体は100%の働きが出来なくなってしまいます。すると、体に何かしらの影響が出てきます。
例えば、ニキビ、肌荒れなど美容面への影響や、口内炎、貧血、神経痛、頭痛、便秘などのつらい症状も起こりやすくなります。
また栄養が不足すると、体だけでなく心にまで悪影響をあたえ、情緒不安定になりやすくなったり自律神経のバランスを崩しやすくなったりしてしまいます。
自律神経のバランスが崩れると、目まいや耳鳴り、立ちくらみ、下痢と便秘を繰り返す、そして寝付きが悪くなったり夜中に目が覚めるなどの睡眠障害、動悸、多汗、手足のしびれなど、全身の体調不良をまねいてしまうのです。
ダイエットのために過度な食事制限をすることがどれだけ危険なことか、よく分かりますね。
野菜をとる大切さ
ビタミンやミネラルは、自分の体の中で作り出すことができません。そのため、必要十分な量のビタミン・ミネラルをとるためには、毎日外から摂取し続けなければならないのです。
何でもバランスよく食べることが一番良く、特にビタミンミネラルを豊富に含む野菜はたくさん食べる必要があります。しかし最近の野菜は、含まれている栄養の量が昔に比べずいぶん減少しているのです。
例えば「ほうれん草」を例に取ると、ビタミンCは4分の1、鉄分は6分の1まで低下しているという報告があります。
これでは、いくら頑張って野菜を食べても、体に吸収される栄養は思うほど多くないかもしれません。
青汁の力を借りて「1日350g」を目指す
厚生労働省で推奨されている野菜の摂取量は「1日350g」ですが、食事だけで350gもの野菜をとることは容易ではありません。
そこで、簡単に野菜不足を補うことができる健康食品として「青汁」が注目されているのです。
青汁一杯でだいたい平均して50~100gくらいの野菜に相当する栄養がとれると言われています。
青汁だけで1日の必要量をとることはできませんが、野菜不足を補うには十分な量ではないでしょうか?
青汁がダイエットにいい理由
ダイエットというのはただ痩せればいいというものではありません。
じっと自分の心を見つめ直してみると、「痩せたい」という気持ちの奥には、「キレイになりたい」、「美しくなりたい」という思いがあることに気が付くと思います。誰もが、美しくキレイになるために苦しいダイエットをしているのではないでしょうか?
美しくなるためには、まず体が健康であることは何よりも大切です。
青汁を飲むだけで痩せることができるの?と半信半疑な人もいるかもしれませんが、青汁を飲むから痩せるというよりは、青汁を飲んで体に必要な栄養分をしっかりとることが、「ダイエットの土台作り」に非常に効果的なのです。
栄養が足らなくなると、脳は危険を察知して食べ物を欲します。
いわゆる「食欲」というものです。
もし栄養が十分足りていれば、余計な食欲もわかずに済みます。その結果、間食や食べ過ぎを防いで、全体の摂取カロリーを抑えることができるのです。
痩せたいからといって、食べる量を極端に減らして栄養バランスの悪い食事をしていると、体は常に栄養不足となり、脳はより「栄養を摂れ」と信号を送ってきます。
あまりの空腹感に耐えかねて、ついつい目の前にあるお菓子を勢いにまかせて食べ過ぎてしまった…なんて経験はありませんか?
栄養がしっかりとれていれば、非常以上にお腹が空いて食べ過ぎることもありません。青汁で日々栄養不足を補うことは、痩せやすい体を作る助けとなるでしょう。
青汁ダイエットはどれくらい効果があるか?
青汁がダイエットにいいと言われている理由のひとつは、青汁に使われているケール、明日葉 、大麦若葉、桑の葉といった緑葉野菜が豊富に含んでいる「食物繊維」にあります。
食物繊維の働きというと、腸内環境を整えたり、便の量を増やすことなどがよく知られていますが、他にもさまざまな効果を体にもたらしてくれるのです。
食物繊維の働き
食物繊維には、水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。
「水溶性食物繊維」は、水に溶け腸内でゲル状となり、有害な成分や余分な栄養を吸着して排出します。そのため、糖尿病、動脈硬化、高血圧などを予防すると言われています。
「不溶性食物繊維」は、水に溶けにくい性質を持っており、体内で水分を吸収して何十倍にもふくらみます。その動きが腸壁を刺激し、腸のぜん動運動を即すため、便秘を防いだり腸の病気を予防するといった効果があります。
この2種類の食物繊維をバランスよくとることで、以下のような働きが期待できます。
- 糖分の吸収速度を下げ、血糖値の急な上昇を防ぐ
- コレステロール値の上昇を抑える
- 血圧の上昇を抑える
- 便の量を増やし、便秘を予防する
- 胃の中で膨らみ満腹感が得られやすく肥満を予防する
青汁を飲んで痩せるコツ
青汁でダイエットをするなら、青汁を飲むタイミングがとても大切です。
いちばん効果的なのは「食前」に飲むことです。
食前に飲むことで多少なりとも空腹感を満たすことができ食べ過ぎを予防できるうえに、ダイエットの大敵「血糖値の急上昇」も、食物繊維の作用で抑えることができます。
また「間食」の代わりに飲むのもおすすめです。
間食というと、ついつい甘いものやカロリーの高いものに目が行きがちですが、そんなものばかり食べていたらとても痩せることなどできません。
間食代わりに青汁を飲むことで、摂取カロリーを抑えられるほか、ビタミン・ミネラル・食物繊維をたっぷり体内に摂り入れられるので、これを習慣にするとますます痩せやすい体に変えていくことができます。
継続することが大切
これだけ体によく、ダイエット効果も期待できる青汁ですが、他の多くのダイエットと同じように、続けなければ効果も持続しません。
大切なのは継続すること。
毎日続けて飲むことで、無理なく自然に痩せやすい体を作っていくのが理想的です。
青汁の選び方と、買う際の注意点
現在、青汁は様々な種類のものが売られています。粉状、粒状、冷凍、ドリンクタイプ、ゼリータイプなど、選びきれないくらい多くのタイプが揃っています。
それぞれ特徴や含まれている栄養素、味、飲み方が異なるので、自分が無理なく毎日続けられるものを選びましょう。
ただし、ダイエットとして青汁を飲む場合は、砂糖がたくさん入ったジュースのようなものは避けましょう。味は美味しく飲みやすいかもしれせんが、カロリーや糖質が多過ぎるものはダイエットには不向きです。
40代以降の女性には、イソフラボンを効果的に摂れる豆乳に粉末の青汁を混ぜる飲み方が人気のようです。豆乳には「大豆サポニン」というダイエット成分が含まれており、脂肪燃焼や脂肪吸収の抑制作用があると言われています。
また、青汁を買う際に、価格はとても大切ですが、原産地や使われている添加物などにも気を配りましょう。せっかく健康的に痩せるために青汁を飲むのですから、体にやさしい原料で誠実に作られている商品を選びたいものです。
また、継続するためには「買いやすさ」も大事な要素。近くのドラッグストアで気軽に買えたり、ネットショッピングで楽に買えるものが良いかもしれません。
最後に
ダイエットには、運動をして消費カロリーを増やす方法と、食事制限をして摂取カロリーを減らす方法があります。
栄養価の高い青汁は、運動して失った栄養の補給に、そして食前に飲むことで食べ過ぎ防止に、また食事制限中の栄養不足の解消に、まさにぴったりの健康食品です。
先にも述べたように、美しく痩せるためには、必要な栄養をしっかり摂りながらダイエットをすることがとても重要です。
痩せたけど栄養失調で病気になってしまった、なんて結果になってしまっては意味がありません。
青汁のように栄養価の高い食品を摂りながらダイエットを行うことで、そのような失敗は減らせます。
青汁ダイエットの具体的なコツは、まとめると以下のようになります。
- 食前に飲む
- 間食代わりに飲む
- 継続する
そしてもちろん、カロリーのとり過ぎは避けましょう。いくら青汁を毎日欠かさず飲んでいても、一日の摂取カロリーが高過ぎれば痩せるわけがありません。
また、便利さを追求し過ぎるのも問題です。便利というのは、人の労力を少なくするということですから、あまり便利なものに頼り過ぎる生活を送っていると、体はどんどんなまっていってしまいます。
人間は少しくらい不便な方が健康でいられるのです。エレベーターやエスカレーターに乗らず階段を使ったり、少しの距離なら車を使わず歩いたりと、意識して体を動かすようにしましょう。
毎日少しの心がけで、体はどんどん変わっていきます。青汁もそのひとつ。
たった一杯でたくさんの栄養を摂ることができる青汁は、健康的なダイエットに励む女性をサポートしてくれる頼もしい存在です。