国についての名言

国についての名言
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時代が怖いのではありません。国家を私物化していたから怖いのです。徳川の失策は鎖国して国家を私物化したからに他なりません。

孫寧温 – 池上永一『テンペスト 第三巻 秋雨』角川文庫 p.302

実効性のない法改正は、朝薫兄さんを満足させるだけで、琉球の進路を狭めるだけです。

孫寧温 – 池上永一『テンペスト 第 四巻 冬虹』角川文庫 p.129

上等の国とは、他国の悪口をいわず、また自国の自慢をせず、世界の国々とおだやかに仲間を組んで自国の分の中におさまっている国をいう。

司馬遼太郎『菜の花の沖 新装版 6巻』文集文庫 p.159

愛国心を売りものにしたり、宣伝や扇動材料につかったりする国はろくな国ではない。

愛郷心や愛国心は、村民であり国民である者のたれもがもっている自然の感情である。その感情は揮発油のように可燃性の高いもので、平素は眠っている、それに対してことさらに火をつけようと扇動するひとびとは国を危うくする。そういう「他を譲り、自誉」る愛国主義の国は上国ではない

司馬遼太郎『菜の花の沖 新装版 6巻』文集文庫 p.159