割安で配当が貰える中・小型株への分散投資で資産300億円

割安で配当が貰える中・小型株への分散投資で資産300億円

竹田和平は日本のウォーレン・バフェットとも呼ばれる、株式投資で財を成した日本の個人投資家です。

残念ながら2016年に亡くなってしまいましたが、最盛期の総資産は300億円を超え、大株主として保有する銘柄数は107銘柄に昇りました。

竹田和平の投資スタイル

竹田和平の投資方針はいたってシンプルです。それは、割安で配当が貰える中・小型株に分散投資することです。

・一度買った株は手放さず、配当収入を基本とする
・成長している中、小型株に分散投資をする
・株主総会には出席しない
・大株主になっても経営に口出ししない

一度買った株は手放さず、配当収入を基本とする

竹田和平は一度買った株は基本的に手放しませんでした。そして、株の売却益ではなく、配当収入を基本として資産を築いたのです。

成長している中、小型株に分散投資をする

日本のウォーレン・バフェットと呼ばれる竹田和平ですが、ウォーレン・バフェットと異なる点が1つだけあります。

それは、ウォーレン・バフェットが小数の銘柄への集中投資を行うのに対し、竹田和平は複数の銘柄への分散投資を行うという点です。

竹田和平がこの投資スタイルにたどり着いたのには、一つの大きな失敗がありました。

竹田和平も、かつては大型株への集中投資を行い、筆頭株主にもなっていました。しかし、1997年に当時大株主だった山一證券が倒産し、大きな損失を被りました。この経験から、小数の銘柄への集中投資ではなく、中・小型株への分散投資を心がけるようになったのです。

株主総会には出席しない/大株主になっても経営に口出ししない

中・小型株への分散投資を行うことで、竹田和平は最高107銘柄の大株主として名を連ねていました。

ですが、株主総会へ出席することも無ければ、経営に口出しをすることもありませんでした。優良な企業へ投資をしているので、その企業の経営には口出しをする必要がなかったのです。

竹田和平の銘柄選定基準

竹田和平は銘柄の選び方もとてもシンプルです。

・銘柄は会社四季報を使って探す
・ROE、自己資本比率が高く、負債が少ない銘柄に投資する
・配当性向が高い銘柄に投資する
・成長している銘柄が、割安なときに投資する

銘柄は会社四季報を使って探す

それは、「会社四季報」のみを使う、というものです。他の情報を見てしまうと、情報が多すぎて迷うだけなので、会社四季報のみで銘柄を探していました。

ROE、自己資本比率が高く、負債が少ない銘柄に投資する

銘柄を選ぶ際には、企業の稼ぐ力と体力を見てリスクを減らします。ROEは企業の稼ぐ力を、自己資本比率は企業の体力を表しています。負債が少ない銘柄は不況のときにも倒産リスクが少なくなります。

配当性向が高い銘柄に投資する

一度購入した銘柄は手放さず、配当収入を基本とするので、配当性向が高い銘柄を選びます。

成長している銘柄が、割安なときに投資する

そして大切なのは、業績が成長していること。成長企業に投資することができれば、企業の業績が伸びるに連れて配当も増えます。少ない投資資金でも、成長企業に投資することで、大きな配当を得ることができるのです。

そして、成長企業の株価が割安なときに投資を行います。割安かどうかは、PER、PBRや過去の株価を見て判断します。

竹田和平は、割安で配当が貰える中・小型株への分散投資をするというスタイルで、日本最大の個人投資家として、資産300億円を築きました。