南極の氷には地球上の水の90%が閉じ込められており、氷が溶けたら海面は60メートル上昇する

南極の氷には地球上の水の90%が閉じ込められており、氷が溶けたら海面は60メートル上昇する

南極には、地球上の真水の90%が氷の状態で閉じ込められています。

日本の南極観測基地、ドームふじ基地があるのは、標高3810メートルですが、氷の下の岩盤の標高は800メートルほどしかありません。残りの3000メートルはすべて氷です。

ロシアのボストーク基地での掘削調査では、3623メートルの深さまで氷で覆われていることが確認されています。

南極の氷がすべて溶けると、海面は60メートル上昇すると言われています。

南極大陸の氷は近年溶解が進んでいます。

最近では、「ラーセンC」と呼ばれる棚氷の一部で亀裂が進んでおり、数ヶ月以内に分離しそうだ、というニュースが話題になりました。

広さは5,180平方キロメートルあり、これは千葉県の広さ(5,156平方キロメートル)と同じくらいです。氷塊の厚さは335メートルあります。

昨年12月後半だで亀裂は18kmも進み、亀裂の残りは20kmほどです。

こちらのサイトでは、海面上昇をシミュレートすることができます。
Global Sea Level Rise Map – Global Warming & Climate Change Impact

水没

海面が60メートル上昇した場合、東京都はほとんど水没します。

沖縄水没

沖縄は、ほぼすべてが水没します。

ニューヨーク水没

アメリカも、ニューヨークをはじめとした沿岸部は水没です。

参考

南極サイエンス基地 > 氷床 – 南極サイエンス基地

南極大陸 – Wikipedia

アルゼンチンの南極基地、2015年に過去最高の17.5度を記録 | ロイター

Global Sea Level Rise Map – Global Warming & Climate Change Impact