マネックス証券 オンデマンドセミナー「2017年の投資戦略」のメモです。
一部、自分なりの解釈、見解を加えています。
2017年の予想
- 米金利↑
- 米国債権↓
- ドル/円 ↑ →米国グローバル企業にマイナス
- ゴールド↓
- 原油↑
- 米国経済↑
- 欧州経済↑
- 米国株↓
- 欧州株↑ ※ユーロ安のため(日本株と同じ原理)
- 日本株↑ ※円安のため
- 新興国↓ ※ドル高場面では米国投資家は新興国から資金を引き揚げる
- 銀行、素材、工業、消費循環↑
- REIT、公共、テクノロジー、ヘルスケア、消費安定↓
米国景気
- 米国景気 →強い
- 新規失業者数、失業率 →低水準
- 平均賃金 →上昇傾向
- 原油価格 →OPEC減算で上昇?
- インフレ →可能性あり
金利
- 1980年から35年間続いた長期金利のダウントレンド終了
- 10年間で5兆ドルの減税
→債権発行↑
→債券価格↓
→債券利回り↑
→株価↓
FRB利上げ
- 2015年12月に1回目、0.25%の利上げ。
- 2016年12月に2回目、0.25%の利上げ。
- 現在のフェデラルファン図・レートは0.75%。
- 2017年末のドットプロット、コンセンサス予想は1.4%。
- 2018年末のドットプロット、コンセンサス予想は2.1%。
- 2019年末のドットプロット、コンセンサス予想は2.9%。
→各年3回の利上げ予想。
→前回、2004年とくらべてスローな利上げペース
→FOMCは年8回、そのうち、記者会見ありは年4回
→3月15日のFOMCで利上げできるかがポイント
OPEC減算
- マーケットに影響を与える最低減算予想90万バレル
- OPEC120万バレル、非OPEC50万バレル、合計170万バレルの減算
- 協調減算は15年ぶり
- 原油価格は減算がはじまってからじわじわと上昇する
ヨーローッパ
- 経済は改善している
- 失業率の低下
- デフレからの脱却
- 政治リスクのため割安放置
- フランス大統領選挙
- フランス共和党: フランソワ・フィヨン
- 国民戦線(右翼): マリーヌ・ルペン →EU離脱の国民投票を公約
- 4/23 1回目の投票 フィヨンが苦戦の可能性
- 2回目の投票 フランスは2回目の投票では保守的になりやすい
注目銘柄
キャパシティが余っており、少し景気が良くなるだけで業績が急伸する銘柄が中心。
現状でも営業キャッシュフローが潤沢。
AXP(アメリカン・エキスプレス)
- クレジットカード。
- 法人向けが強く、単価が大きい。
- 2015年にコストコとの提携解消により業績が大きく落ち込んだ。
- 景気向上で出張が増えると業績向上。
CCJ(カメコ)
- ウランの生産会社。
- ウラン価格は2011年の東日本大震災で日本の原発54基のうち51基が停止しているため低迷中。
- しかし、世界の原子炉の数は約450基から、2025年には497基に増える見込み。
- 世界では中国で24基、ロシアで8基、インドで6基が建設中。
- ウラン鉱山の新規開発が行われていないので、受給のミスマッチが起こる可能性がある。
- また、ウランは長期契約なのでスポット価格低迷の悪影響はあまりない。
BP(BP)
- イギリスのオイルメジャー。2
- 010年のメキシコ湾原油流出事故で555億ドルの巨額な賠償金が課され、倒産の可能性も浮上した。
- 現在は賠償金の支払いがほぼ終わっている。
- 世界の他のオイルメジャーに比べて、割安放置されている。
SCCO(サザン・コッパー)
- 銅の採掘会社。
- 生産量は世界5位だが、確認埋蔵量は世界1位。
- 最もローコスト。
- 余剰キャパシティーが大きいので、景気が良くなると業績が跳ね上がる。
RIG(トランスオーシャン)
- 世界最大のオフショア原油リグの会社。
- バランスシートが強固でキャッシュフローも潤沢。
- 約半分のリグが未契約。稼働率が上がると利益が急進する。
DB(ドイツ銀行)
- サブプライムローンに絡む課徴金について米国司法省と決着。
- 経営改革の最中。