物語のリズム

どんなにおもしろい設定でも、冗長だと人は飽きてしまいます。すばらしい物語には、その作家ならではの呼吸やリズムがあるのです。優れた作家には、文章はもちろん、章立てにも、またリズムがあるということに気がついたのは、あのときかもしれません。
『物語ること、生きること』(上橋菜穂子)