日本電産といえば、買収した50社の企業をほぼすべて1年以内に黒字化させてきた日本を代表する超優良企業です。
そんな日本電産の業績報告では、「○△✕」の3つのマークしか使いません。
資料には、計画通りに達成できたら「○」マーク、8割以上なら「△」マーク、それ以下なら「✕」マークが書かれているだけです。
そこには、細かな分析や、一切の言い訳はありません。
多くの企業では、前期の業績について、市場環境から競合の動向、個別案件の事情、さらには日本経済全体についてまで、細かな分析がされ、分厚い資料にまとめられていることがほとんどです。
日本電産の業績報告にはこのような分析が一切ありません。書かれているのは、結果を評価する「○△✕」の3つのマークだけです。
その代わり、前期の結果を受けて来期にはどんなことをするのか、ということがたくさん書かれています。
他の企業では、前期の分析にばかり力が入り、来期の計画については1~2ページに簡単に書かれているだけです。
過去にとらわれるのではなく、未来に意識を集中する姿勢が日本電産の驚異的な業績を生み出しています。
参考
日本電産・永守社長からのファクス「結果報告は○△×だけでいい」 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online