ムニューチン氏がドル高牽制発言

ムニューチン氏がドル高牽制発言

ロイターによると、トランプ政権で財務長官に就任予定のスティーブン・ムニューチン氏が「過度に強いドルは経済に短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」とドル高を牽制する発言をしました。

この発言を受けてドルは下落。1月18日の安値112.59円を更新して、112.53円まで下落しました。

ドル円の日足チャートです。

ドル円の日足チャート

ドル円の下落はこれが原因だったようですね。

先程の記事「ドル円は112円割れもありそう?」でも紹介しましたが、上昇トレンドへの転換は失敗です。

トランプ政権の為替戦略は、強いアメリカのイメージのタテマエとしてのドル高と、輸出産業にとって必要な本音としてのドル安、2つの立場を使い分けている、との見方があります。

ドル円については日米金利差拡大により長期的にはドル高を見ていますが、トランプや閣僚のドル高牽制発言により、今後も短期的な円高要因は頻発しそうです。

2月上旬の日米首脳会談にアメリカ側が麻生大臣の同行を要請しましたが、為替政策の話が出る可能性も高そうです。これも円高リスクです。

トランプ政権は、日米首脳会談の前に、1月27日にイギリス、31日にメキシコとの会談が控えています。カナダとの会談も日米首脳会談前で調整しているようです。

この辺りのトップ会談でどのような話が出てくるかも一つの試金石となりそうです。