引っ越しをします。
できるだけ安く、でも対応の良い業者にお願いしたい!
ということで、複数の業者に見積りを取って、価格交渉、良い業者に安くお願いしてみました。
今回は、良い引っ越し業者に安くお願いする方法を紹介します。
どの引っ越し業者が良いの?
私はこれまでに複数回引っ越しをしています。
大手の引っ越し業者として有名なところは、
サカイ引越センター
アーク引越センター
アリさんマークの引越社
ハート引越センター
などがあると思います。
アート、サカイ、アーク、アリさんは実際に使ってみたことがあります。ハートも知り合いが利用していました。
自分で使った経験や、業界で働いている知人の話を聞いて総合的に判断すると、
という評価になります。
アート引越センターだけは、やはり他の引越業者から頭一つ抜けています。
その代わり、どんなに値引きを頑張っても、1~2割ほど割高になることが多いです。
でもそれは、引っ越しサービスの質を保つために、他の業者よりも費用をかけているということです。具体的には、教育であったり、荷物を保護する資材などです。
実際には、ネットの口コミを見てみると、アートを含めてどの引っ越し業者も、良いことも書いてあれば、悪いことも書いてあります。
これは、最終的な引っ越しサービスの質は、当日の担当者次第だからです。
残念ながら、アートに頼んでも「ハズレ」ることがあります。
ですが、アートは他の業者よりも「ハズレ」の確率が圧倒的に低いです。
安心を重視するならば、アート引越センターをおすすめします。でも、アートに依頼する場合でも、複数社に見積りを取ることで、価格を抑えることができます。今回も5割近くの値引きに成功しました。
もちろん、価格を重視するならば、アート以外の業者にお願いするのもありです。安いからと言って、必ず「ハズレ」に当たるわけではありません。
私がこれまでにアート以外にお願いしたときは、「ハズレ」は半分くらいで、あとの時は問題ありませんでした。ちなみに、「ハズレ」のときは、お皿を割られたり、家具を引っ越し先の壁に思いっきりぶつけられたり…、など、まあ引っ越し時によく聞く話です。
もちろん保険などである程度保証してくれるのですが、その交渉や手続きの手間はそれなりに面倒です。ちょっと苦い経験です。
アート以外の大手引っ越し業者は、正直価格もサービスもそんなに差はありません。大手であれば、安いところがいい!ということであれば、一括見積で一番安い価格を提示した業者にお願いするのがいいと思います。
一括見積サイトで見積りを取ると、安く済ませられる
今回は、最初から「アート引越センター」に頼むことを決めていました。
でも、いきなり「アート引越センター」だけに見積りをお願いすると、かなり割高になってしまい、値引きもあまりしてもらえません。
引っ越し業界は、最初の見積りはかなり割高で提示してきます。何も知らないで、そのまま契約してしまうとかなりの損をすることになるので、注意が必要です。
そこで今回は、この引越し達人セレクトで複数の業者に見積りをお願いしましてみました。
このサイトは、住んでいる範囲で引っ越しサービスを提供している複数の業者に一括見積もりをお願いできます。引っ越し業者は一括見積もりサイトからの申込であることは把握しているので、勝手に最安値を提示してくれます。
今回、「いくら位になりますか?」という言葉は一度も使いませんでした。「他の会社さんとも比較して決めます。」と言うだけで、どんどん見積もりが下がっていきました。
今回は、以下の引っ越し業者が対象でした。
ハート引越センター
リズム引越サービス
アーク引越センター
アート引越センター
アリさんマークの引越社
キタザワ引越センター
サカイ引越センター
夜19時ごろに一括見積を行ったのですが、まずは一括見積サイトの運営会社から2~3分で電話がかかってきました。
内容は、新電力の案内や、携帯の乗り換えキャンペーンなど、引っ越しと関係ありそうであまり関係のない営業電話です。とりあえず一通りお断りすればOKです。
営業電話が終わると、引っ越し業者に通知がいくようで、何社かからメール、電話で連絡がありました。
ハート引越センター(メールのみ)
リズム引越サービス(メールのみ)
アーク引越センター(電話あり)
アート引越センター(メールのみ)
アリさんマークの引越社(電話あり)
キタザワ引越センター(電話あり)
サカイ引越センター(電話あり)
一括見積は19時頃に行ったのですが、すぐに電話が来たのはサカイ引越センターとアーク引越センターです。
訪問日は翌日にまとめました。サカイには午前中、アークには午後一で来てもらうことにしました。
残念ながらアートからは電話がなかったので、翌日電話をして、夕方頃に訪問見積りのお願いをしました。積極的に営業電話をかけなくても、お客さんが十分に来るということでしょう。
その後にアリさんマークの引越社からも電話があり、アークとアートの間の時間に来てもらうことにしました。
最後にキタザワ引越センターからも電話がありましたが、大手ではないので、今回は検討の対象には含めません。丁重にお断りしました。
1社あたりの時間を1時間として、念のために各社の間を30分くらい空けておくと余裕を持って見積り、交渉ができます。
ポイントは、本名の引っ越し業者を一番最後にすることです。他の業者の見積りが出揃った状態で本名の業者に来てもらい、他社はこの金額で出しているんだけど、評判は御社が良いから、同じくらいにしてくれたら御社にお願いしたい、と言うだけで、値引き交渉は完了します。
それでは、それぞれの業者の見積りを見ていきましょう。
引っ越しが安い時期
ちなみに、今回の引っ越しは1月の上旬です。実は1月の上旬は引っ越しをする人が少なく、1年をとおしてもかなり相場が安い時期なのです。逆に、1月の下旬以降は春にかけて新入生、新社会人、転勤の引っ越しが増えるので一年の中で最も料金が高い時期になります。
なので、今回の見積りはかなり安い時期の見積りだ、と思ってください。普通の時期で+1万円、高い時期だと+1万円~3万円くらい変わってきます。
3月の引っ越しで、直前に申し込むと、3倍くらい値段が変わってくることもあります。
他の時期は、ある程度高い、安いはありますが、そんなに変わりません。
もちろん、連休やお盆休みは高くなります。
また、平日のほうが土日祝日よりも安くなります。
あとは、直前に申し込むよりも1ヶ月以上前に申込んだ方が安くなります。直前に申し込むとトラックやスタッフの空きが無く、追加で手配する必要が生じるからです。
サカイ引越センターの見積り
さて、いよいよ訪問見積もりです。
まず最初にやって来たのはサカイ引っ越しセンターです。
見積り特典で、お米1kgをもらいました。
サカイは、「しつこい営業」で知られています。
もちろん営業担当によりますが、契約が欲しい営業は2時間でも、3時間でも居座って説得を続けます。複数の業者にお願いしていることを伝えたら、次の業者が来るまで帰らなかった、なんて話も聞きます。
そこで、担当の方が見えたときに最初に、「すいませんが、このあと用事があるので1時間以内でお願いできますか?」と伝えておきます。1時間たっても帰らないようなら、「すいません、そろそろ用事で出かけないといけないので…」と伝えるだけで、帰っていきます。
名刺を貰って挨拶をしたら、他の業者の見積りはどうですか?どこにお願いしているんですか?などを根掘り葉掘り聞き出そうとしてきます。
適当に答えて、よくやく見積り作業へ。家電、家具、荷物の量をざっくりとチェックして、見積りの計算を行います。
ちなみに、今回の引っ越しは移動距離80km(隣の県へ)、建物は今住んでいるところも引っ越し先も1階、単身者、家具・家電一式持っていく、荷物の量は普通ということで、単身者の一般的な引っ越し内容です。どの業者も2トントラック、作業員は2名~3名ということでした。
サカイ引越センターが最初に提示した見積りは、
フリー便: 43,200円
でした。
ちなみに、フリー便というのは、午前便が終わったあとに作業に取りかかるというサービスです。午前中に1件引っ越しを済ませてから、こちらの引っ越し作業に取り掛かります。
なので、時間が読めません。フリー便でも、午前中の作業が入らなければ、朝一から作業をしてもらえることもありますが、繁忙期はほぼ確実に午後からになります。フリー便の場合、大体前日に何時頃に来れそうかの連絡をくれますが、当日になって、午前の引っ越し先の梱包が終わっていなかった、道が混んでいたなどの理由で作業が長引くと、開始時間がかなり遅くなります。
もちろん、フリー便でも通常は夕方から夜の早い時間には終わりますが、たまーに運が悪いと、開始が夕方で終了が夜なんて話も聞きます。
近所付き合いの少ない単身者なんかはフリー便でも困ることはそんなにありませんが、家族の引っ越しなどはフリー便を使うといきなり気まずい思いをすることがあるので、注意が必要です。
遅くなるかどうかは当日、引っ越してみないと分からないので、遅くなって本当に困るという場合は、多少割高でも午前便でお願いしておきましょう。
私は単身者ですし、繁忙期ではないのでそんなに遅くなることも無いだろうという予想のもと、フリー便でお願いしました。
さて、サカイは見積りを提示しただけでは帰りません。
こちらが、「じゃあ、これで一度検討してみます」と伝えただけなのに、突然の値引きが始まります。引っ越し業者は一括見積サイトからの見積り依頼だと把握しているので、こちらが何も言わなくても、他社に負けないように、勝手に値引きをしてくれるのです。
「今決めていただけるなら、この値段でやります!」
いきなり1万円近く安くなりました。
「どうですかね?これより安いことは無いと思いますよ。」と攻め立ててきます。
それでも渋っていると、今度は他の業者の批判(ほとんどただの悪口)をはじめました。
「まあ、そうですよね」などと適当に受け流します。
中々攻め手が見つからない、と見るや、「見積りの確認を取りたいので、上司に電話させてください」と、上司に電話をはじめます。
電話が終わると、「もし、今すぐに決めていただけるなら、この値段でやります。他では絶対にできない価格です!」とのこと。
また見積りが安くなりました。
「おー安いですね!」などと言ってみます。
それでも、こちらが決めないと「なんで決めてくれないんですか?何が理由ですか」と攻め立ててきます。
「いやー、やっぱり他の業者さんの話も聞いてから決めたいので。」
「うちより安いところはありませんよ!」
「そうですよね(適当に相槌)。でも、やっぱりバランスを見て決めたいので」
「バランスって具体的になんですか?」
「まあ、見積りとサービス内容ですかね。」
「それならうちが一番です!」
という禅問答が始まります。
1時間経ったたところで、
「あっ、すいません。そろそろ出かけないといけないので、いただいた見積りで検討して、また連絡させていただきますね。」
と言って帰ってもらいました。
最初に後ろの時間を伝えておいたのでスムーズに追い払うことができました。
というわけで、サカイの最終的な見積りは、
です。
アーク引越センターの見積り
続いてやってきたアーク引越センター。
丁寧な担当の方で、最初にきちんと引っ越し内容(日付や住所)の確認をしてくれました。
続いて、家電や家具、荷物の確認をして見積りを行います。
見積りはiPadに見積りシステムが入っているらしいのですが、入力が大変そうで、他の業者よりも少し時間がかかります。
続いて、丁寧にサービス内容の説明をしてから、見積りを提示されました。
今回来た営業担当の中では、アークの担当者が一番印象が良かったです。
でも、騙されてはいけません。営業担当と、当日引っ越しを行うスタッフは別の人です。もちろん、会社としてきちんと教育を行っているか?を判断する上では参考になりますが、いい営業担当だからといって、サービスもいいとは限らないというのは忘れないようにしましょう。
さて、アーク引越センターが最初に提示した見積りは
フリー便: 52,000円
です。
やっぱりサカイより高いですね。
サカイは大手の中ではかなり安い方です。
ちなみに、中小の引っ越しサービスで、サカイレベルよりも安いところはいくらでもありますが、サービスの品質は未知数です。中小でも教育がしっかりしていて、素晴らしいサービスを提供している業者はありますが、一方で、運送業のかたわら、空いた時間と人手で引っ越しを請け負っているような業者もあります。しかも、口コミ数が少ないので、実際に使ってみないと品質が分かりません。よっぽど安く抑えたい、品質はどうでもいい!という人以外は避けた方が無難です。自分の荷物が壊れる分には「安いから」と我慢できても、「建物」に傷をつけられては、賃貸物件などはたまったものではありません。
さて、アーク引越センターの見積りが出たところで、先程のサカイの見積りを伝えます。
すると担当者は上司に電話をかけ。電卓をたたき、
「今決めていただけるなら、サカイに負けない値段を出せますが…」
と言ってきます。
「うーん、やっぱり他の業者の話も聞きたいので、今決めるのは…」と伝えると、
「それでは…」と言って、次の見積りが提示されました。
サカイより600円高いですね。
営業の作戦は読めています。
私に、
「サカイより安くならいないですかね…」
と言わせて、
「もしいま決めていただけるなら、サカイより安い見積りを提示させていただきます!」
と持っていきたいのです。
でも、そんな作戦には乗りません。
「分かりました、じゃあ、これで検討してまた連絡します。」
と伝えたところ、
「待ってくだいさ、これならどうですか!これ以上は本当に無理です」と言って次の価格を提示されました。
なんと、サカイの31,000円よりも安くなりました。
正直、ちょっとビックリです。
人件費やトラックの燃料代を考えると、これは、ほとんど利益が無い価格だと思います。
1月上旬はよほど空きがあるのでしょう。
今回は安心のアート引越センターにと決めていましたが、正直ちょっと心が揺れました。
もちろん、即決はしません。
ちなみに、「いま決めていただけるなら」で出てきた見積りは、後日あの価格でとお願いすれば引き受けてもらえるので即決する必要はありません。もちろん、トラックや人手が埋まってしまっていたら無理なので、なるべく早く連絡しましょう。
アリさんマークの引越社の見積り
続いて、アリさんマークの引越社です。
流れはサカイやアークと同じような感じです。
サカイ、アークそれぞれの見積りを伝えます。
最終的な見積りは、サカイと同じ
でした。
アークの29,260円は本当に頑張ったのでしょう。
アート引越センターに見積り
最後に、本命のアート引越センターがやってきました。
2名でいらっしゃって、1名は現場監督とのこと。担当の方は新人さんですね。
印象は悪くありませんが、緊張しているためか、かなりの早口で、こっちまで焦ってしまいそうでした。
ですが、当日引っ越しを行うのは、営業担当ではありません。営業担当がちょっと残念な人でも、引っ越しサービスの質が良ければいいのです。
アートは簡単な挨拶をしただけで、すぐに見積りに入ります。
アートの営業は粘らないことで有名です。見積りを出して、爽やかに帰っていきます。単身者の引っ越し見積りなら、どんなに長くても通常30分以内に終わります。
ちなみ、今回はまずは午前便でお願いしてみました。
最初に提示された見積りは、こちら。
高い。。
午前便なのでフリー便は5,000円程度安いと考えておきます。それでも66,280円です。
他社と比べると初期見積りから圧倒的に高いですね。
ここで、「実は、すでに3社に見積りを取っていて、価格はそちらのほうが安いのですが、御社は評判が良いので、もし、安い価格を提示していただけるなら御社に決めたいと思います。フリー便でも良いので。」と伝えます。
そして、他社の価格を伝えます。
すると、「うーん」とかなり難しい顔をして、上司に電話をします。
そして出てきた価格がこちら。
かなり安くなりました!
午前便が71,280円だったので、フリー便を66,280円くらいと想定すると、28,280円くらい安くなりました。
でも、まだ即決はしません。
一番安い業者がアークの29,260円だったので、
「一番安い業者から5,000円以内なら御社にお願いしたいのですが。35,000円には収まりませんか?5,000円以上離れているとちょっと…」
と伝えます。
再び上司に電話。
そして、
「大変申し訳ありませんが、先程の38,000円が当社がご提示できる最安値になってしまいます。本当はご発注いただきたいのですが、これ以上の価格は当社では難しいです」
とのこと。
そうなんです、アートは自社が定めた基準以上には値引きしません。これまでの経験から、どんなに頑張っても他社より数万円は高くなります。
でも、その分の費用がサービスの品質を維持するためには必要なのでしょう。
という訳で、
でお願いすることにしました。
フリー便なので開始は8時~15時の間です。2日前までには何時頃になりそうか連絡をくれるそうです。
支払いは当日、荷物を積み込んだ後です。これは、他の業者も同じです。
ちなみに、アートは見積り、交渉、決定まで20分でした。早い!
価格や営業マンのねばりで勝負するのではなく、サービスの品質で勝負している、ということですね。
引っ越しサービス
以下、アートの引っ越しサービス内容ですが、他社でも基本的には変わりません。もちろんサービスの質は違ってきますが、自分のところだけやっていないサービスがあると営業のときに不利になるので、少なくとも表面上はどこも同じサービス内容になっています。
段ボールは無料で20個もらいました。
ちなみに、段ボールは大手ならどこも無料で提供してくれます。引っ越し業者によって、価格帯ごとに無料個数が決まっています。でも、常識の範囲内であれば、お願いすれば追加分も無料でくれます。追加は有料と言われてもお願いしてみましょう。ちなみに、普通の荷物量であれば、無料分で十分収まります。
ハンガーに掛けた服はそのままでOKです。専用の移動用のハンガーに移し替えて持っていってくれます。
照明器具はそのままでOKです。当日、作業者が取り外し、装着をしてくれます。
洗濯機の装着は有料。洗濯機を外すのは無料ですが、装着は有料です。昔は無料だったのですが、今は大手引っ越し業者の場合、どこも有料で、専門の業者に依頼する形になります。これは、引っ越し業者の担当者が作業をして、トラブルになる、ということが何度かあったためです。費用は3,000円程度が相場です。そんなに難しい作業ではないので、自分でできます。
ふとんはそのままでOKです。当日、布団袋を持ってきて、担当者が詰めてくれます。
靴はそのままでOKです。当日、シューズボックスを持ってきて、担当者が梱包してくれます。シューズボックは事前に伝えておいたほうが良いでしょう。
まとめ
今回は引越し達人セレクトを使うことで、アーク引越センターに38,000円で引っ越しを依頼することに成功しました!かなり安くなりました。