格差大国アメリカを追う日本のゆくえ

格差大国アメリカを追う日本のゆくえ

格差大国アメリカを追う日本のゆくえ」を読みました。

アメリカでは、空前の株高で富裕層が豊かになる一方、中間層が純貧困層・貧困層に没落し、格差の拡大が続いています。

株主資本利益率を重視するアメリカ型企業経営による経済成長は、本当に人々を幸せにするのでしょうか。

企業の利益の多くを富裕層に配分する仕組みは、国を豊かにするのでしょうか。

古代ギリシャ、ローマ帝国、唐など、かつての大国は中間層の台頭とともに国が豊かになり、富裕層が利益の独占をはじめ、中間層の没落とともに国は衰退しました。

アベノミクスの名のもと、インフレを目指す金融政策は本当に正しいのでしょうか。歴史を振り返ると、経済の成長にインフレ、デフレは関係ありません。デフレ下でも経済は成長しています。デフレ下で経済成長が明確なマイナスになったのは、近年では1929年にはじまる世界大恐慌の時期だけです。

エネルギーコストの下落はデフレをもたらし、実質賃金の上昇を意味します。実質賃金の上昇は、人々の生活を豊かにします。