会計天国

会計天国

会計天国』を読みました。

ビジネスマンに必要な会計の知識、考え方を身につけることができます。

主に、決算書の読み方です。

でも、教科書的な「決算書の読み方」の書籍とは違い、ビジネスマンが実践で使える決算書の活用方法があります。

この決算書は、会社全体の決算書だけではなく、事業部ごとの決算書にも及びます。部長クラスなど事業のリーダーは、自分で事業部ごとの決算書を作成し、それを元に判断、行動することで、はじめて事業部の業績を改善することができます。

根性論や努力、社会人としてのマナーや人としての正しさを部下に押し付けることが仕事だと思い込んでいる上司は、上司の仕事を1ミリもやっていません。会社のお荷物です。

経営に携わる人だけではなく、事業部のリーダー格以上の人は必読の一冊です。

一律値下げは馬鹿のすること、クーポンは賢い選択

「価格を下げた人達はみんな同じ言い訳をするのよね。いい?なんで割引してくれるクーポン券って、あんなに小さくて使いにくくなっているのか知ってる?世の中には、価格に敏感に反応して安い商品を追い求めるお客と、価格にはあまりこだわらないお客がいるのよ。それで、面倒臭くてもクーポン券を切り取って保存して使うお客にだけ商品を値引きしているの。だから、あんたの会社も同じように、期間を区切ってバーゲンを行うとか、学生割引にするとか、値下げするときには、お客をちゃんと選んで行うべきだったのよ。それなのに、すべての商品を値下げしたから、高い価格で買ってくれるお客にお安く売っていることになるでしょ」(p.129)

社員一人あたりの粗利益はいくらが基準?

「1500万円が標準の金額で、目指すのは2000万円を稼ぐことよ」

値下げはビジネスモデルを崩壊させる地雷

「ほらー、商品の価格を下げたことで、ビジネスモデルが破綻してしまったのよ。粗利益が小さくなって儲からなくなったビジネスを、みんなで一生懸命やっているのよ」