テレビ東京の「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」で、奈良市のとんかつ店「まるかつ」がコロッケの半額提供を実現した、ありそうでなかったアイデアが紹介されていました。
そのアイデアとは「コロッケスポンサー」です。
コロッケスポンサーとは
コロッケスポンサーとはその名の通り、協賛企業にお店の看板メニューであるコロッケのスポンサーになってもらい、その協賛金でコロッケを半額で提供するというものです。
協賛企業になると店内の各テーブルとパネルにスポンサー企業として広告を出すことができます。
協賛金の目安は1日あたり5,000円~10,000円です。コロッケ以外のメニューのスポンサーになることもでき、メニューによって協賛金額が変わります。
ローカル企業には大きな広告効果
広告を出した地元の板金屋さんによると、広告を目にしたお客さんから実際に問い合わせがあったそうです。
飲食店は滞在時間が長く、広告を目にする時間も自然と長くなります。特に、ローカルなサービスを提供している会社や商店などは地元の飲食店に広告を出せば、地元のお客さんの認知度は確実に向上します。
お客さんに好かれる広告
このアイデアの素晴らしい点は、単に広告枠を提供するのではなく、お店のメニューのスポンサーになってもらうという点です。
広告で溢れている現代においては、単に店内に広告を出しただけでは、広告を見ることを嫌だと感じるお客さんも多いでしょう。一方で、コロッケを半額で提供しているコロッケスポンサーとして紹介されれば多くの人が好意的な感情を持ちます。
「あっ、今日はあの会社がスポンサーになっていてコロッケが半額で食べられる!」と感謝の気持ちを抱く人もいるはずです。
スポンサー企業にとっては広告を出すという目的だけでなく、何かの記念や、地域のお客さんへの恩返しにもなります。
お店にとっては収入を増やすことができ、スポンサー企業は地元の人に広告を見てもらうことができ、お客さんはコロッケを半額で食べることができる。みんなにいいことがある素晴らしいアイデアです。
スポンサー募集で気をつけたいこと
実際にスポンサーを募集する際には、飲食店としてのイメージダウンになるような広告はお断りする、広告のフォーマットはシンプルでイメージを壊さないなものをお店側で用意するなどの工夫があるといいでしょう。